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地図の歴史の黒板

それでは授業を始めます。まず、次の4つの地図を見てください。

T and O map Guntherus Ziner 1472
Mercator 1569
Baylonianmaps
World of Ptolemy as shown by Johannes de Armsshein - Ulm 1482

この地図を古いものから順番に並べてみてください

解答は?
()

どうですか?意外でしたか?



 まず、③が一番古いというのは分かったと思います。なんせ粘土板ですからね。これは古代バビロニア人の世界観を現した「バビロニアの地図」と呼ばれるもので、紀元前600年頃のものです。

Baylonianmaps
World of Ptolemy as shown by Johannes de Armsshein - Ulm 1482


 次に古いのが、実は④で「プトレマイオスの地図」。古代ローマの地理学者、プトレマイオスが150年頃に著した『地理学』に含まれる記述をもとに作られており、天動説に基づき円錐図法を用いて描かれたかなり精密な地図です。
 上の地図は15世紀になってから再現されたものですが、大変精密なものでありながら、地図の外には息を吹きかける女神が。私、イヌ太郎は、この科学的なものと非科学的な神話的世界が共存したこの地図が大好きです。

 



 次に古いのが、なんと①。これはTOマップといい、中世ヨーロッパのキリスト教の世界観を現したものです。真ん中にエルサレムが描かれ、上がアジア、左がヨーロッパ、右がアフリカ・・・。
 まさかこんなもので航海に出ようなんて思わないでしょうが、この時代はキリスト教世界観に反する主張をすると火あぶりになったりするわけで・・・。

T and O map Guntherus Ziner 1472
  Mercator 1569



 最後が②。これは有名な「メルカトルの地図」です。これは16世紀のもので、かなり正確なのですが、南北アメリカの形がいびつなのは、まだヨーロッパ人がイマイチアメリカ大陸のことを理解していなかったということの現れです。


 こうやって地図を並べてみると、単に「正確になってきた」というだけでなく、その時代時代の人々の「世界観」が見えてきて、大変面白いものです。

参考文献
wikipediaの 「初期の世界地図」https://ja.wikipedia.org/wiki/初期の世界地図 「メルカトル図法」
地図はこれらのサイトより転載。
British Museum. Object Number: 92687. / Public domain
Lord Nicolas the German (Donnus Nicholas Germanus), cartographerJohann the Blockcutter of Armsheim (Johannes Schnitzer or Johannes de Armssheim), engraverPtolemyJacobus Angelus, translator / Public domain

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